雨上がりのヒツジ

ステージ4乳がん多発性肺・骨転移闘病記

仕事との向き合い方

ピッコロの母

がん治療を受けながらフルタイムで働き続けている。


手術の時や入院が必要な抗がん剤治療の時には休職し、通院治療に切り替わってからは通院日のみ有給休暇を取っている。抗がん剤の副作用が酷いときにはしばらく在宅勤務にさせてもらい、パソコンを置いた机のそばに布団を敷いて寝たり起きたりしながら仕事をした。


全摘手術を受けた後に復帰した時、病院に渡された回復スケジュールが1週間と設定されていたので、そのスケジュール通り忠実に退院日の翌日に出勤した。朝礼の時皆に見られているような気がしたが、ふらつかずに歩くことに集中していたため気にならなった。朝礼後、同僚の一人から「顔が真っ白ですよ(もちろん美白という意味ではない)。復帰はまだ早かったんじゃないですか?」と心配そうに言われ、確かにそうかもとその時初めて気づいた。


抗がん剤治療中は激やせで骸骨のような姿だっだし、現在も決して健康な外見とは言えないが、今ではもう「病気だけど普通に働いている人」という認識が定着している。業務内容や負うべき責任が軽減されている訳でもないし、必要があれば残業もする。上司からの叱責や同僚との衝突ももちろん日常的に発生するし、何の手加減もない。


もちろん、生計の一部を支えるために仕事をしている訳だが、純粋に仕事が面白いというのもある。ちょっと残念なのは思い浮かべていたキャリアパスが狂ってしまったこと。そろそろ昇格かと(勝手に)思っていた時にがんが発覚し、現状のまま。一方、最近異動があり、気分一新で新しい分野に意欲的に取り組んでいる。


「病気のせいで昇格を逃しちゃったよ。あぁ、いつになることやら」


と夫に愚痴ると、夫はそれは残念だねと神妙に答える。でも、"あなたはこの期に及んで昇格なんて考えているのか" と目が語っている。