治療を受ける中で、抗がん剤ががん細胞に作用している感覚が頻繁にある。
当初は左肺の内側、今は左側のあばら付近で感じられる。感覚も強弱も様々で、どくどくと鼓動する感じだったり、ぐ~っと収縮する感じだったり、じんじんと痺れるような感じだったり・・・。痛いとまではいかないが、やはり不快で当然気になってしまう。がん細胞がまだ健在で、抗がん剤が何らかの作用を及ぼしているんだな、と分かる。願わくばこれががん細胞が破壊されている瞬間であって欲しいとも思う。
今日は一日中、左あばらにそのような疼きがあり、おのずと一日がんの存在を感じながら過ごした。
入院中に一度強烈に病巣が疼いて痛む程だったことがあり、主治医に状況を説明したことがあるが、「いや、それは気のせいですよ。がん自体は痛くなったりしませんから」とあっさり流された。
先生、先生はがんになったことがないのに、なぜ気のせいだ、がんは痛くないと断言できるんですか?・・と聞いても詮無いことが頭をよぎった。患者が何かしらの症状を訴える時は、確かにそれを感じているからであって、聞く側は例えそれが症例として少数であっても耳を傾けるべきでは?と。
がんを患った医者が、初めてがん患者の気持ちが分かり治療の姿勢が変わった、などという話を聞くと、さもありなんと思う。一方、私の主治医は若く健康に不安などないように見える(決して主治医もがんにかかって欲しいと願っている訳ではないです。念のため)。弱った患者に寄り添うタイプではない。治療方針等、基本的なところでは信頼しているので、多少共感力が乏しくとも構わないと今では思えるようになった。このがん細胞の存在感について、これからも主治医に話すことはなく、一人静かにまだここにがん細胞がいるんだなと思うのみ。
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